転職の際には未経験の分野に挑戦したいという人もいれば、今までの経験を生かしてキャリアアップをしたいという人もいる。そのため、希望に合った転職先の職種を選ぶのが重要だろう。経験の有無が大きく採用を左右する職種として典型的なのが研究開発職や技術職だ。どちらの場合にもある特定の分野における経験が求められる傾向がある。これは専門的な知識や技術が業務に求められるからで、数年の経験を積んでいるだけで優遇されるのが一般的だ。むしろ30代ともなると受け入れてもらえないケースが多くなり、若手の場合にだけポテンシャル採用でわずかに採用してもらえる余地がある程度になっている。第二新卒の場合には前向きに採用する企業も少なくない。
このような専門性が高く、今までの現場経験の有無が戦力になるかどうかの判断基準としてわかりやすい職種は若いうちから選ぶことが大切だ。ただし、人材が不足している分野の場合には多くの経験を積んでいなくても派遣社員で働いた程度であったり、大学院生として研究経験があったりするだけでも構わないこともある。正社員で働いた経験が必ずしも求められているわけではないため、求人をよく確認して応募可能かどうかを判断したい。経験が全くないとほとんど採用してもらえないのが研究開発職や技術職の特徴ではあるものの、現場で成長できるような基礎を身につけているとわかれば採用を前向きに検討してくれる企業も増えてきているのだ。